Concept
形態が機能に従う
蒸気機関のような焚火台
二次燃焼の焚火台 HIBACHI
二次燃焼の焚火台「HIBACHI」は、形態が機能に従う蒸気機関のような焚火台。
機能性を求めながらも、どこか愛嬌のあるキャンプ用品です。
この焚火台は最小や最軽量を追求したものではありません。
ただただ所有する喜びを。
そして、揺らぐ火を見て時間を味う体験の提供を心掛けました。
表面にはあえて綺麗なブラスト加工を施しました。
焚火の度に育てていく感覚を味わうことができます。
付属している専用の台座は地面を熱から守ります。
全体の大きさは心地よい存在感を目指し、本体の直径が135mm と小ぶりな焚火台となっています。
愛着が湧くサイズ感を目指しました。
分解でき、ステンレスであることからお手入れがしやすいのも特徴です。
機構について
本体脚部分の開口より一次燃焼のための新鮮な空気を取り入れます。灰受けが円錐状になっていることで空気が上昇しやすくなっています。
一次燃焼によって煙となった可燃ガスには、側面より新鮮な空気を取り入れ一次燃焼の熱によって温められた高温の空気を与え再燃焼(二次燃焼)させることで完全燃焼を促し、黒い煙が出にくく、効率よく高火力が生み出せる構造となっています。
また、内部が高温になることで上部と下部に圧力の差が生まれ上昇気流が発生します。
これを煙突効果と言います。
二次燃焼と煙突効果を取り入れた構造により、とても燃焼効率のよい焚火台となっています。
火が一度つき始めると、適当に薪をくべても燃え続けます。
※画像では本体からはみ出していますが、二次燃焼を促すには穴よりも下に収まるサイズの薪をオススメします。
大変燃焼効率が良いため、灰で目詰まりすることはほとんどありません。
(弊社で実験した限りでは起きませんでした)
二次燃焼の焚火台「HIBACHI」には標準として薪用の網が付属していますが、木質ペレットをご愛用されている方に向けて専用の網も開発しました。この特製の網は、高い開口率を保ちつつペレットが落ちにくい形状となっています。
網の厚みは実験の結果3mm にいたしました。
1mm では1 度の焚火で歪んでしまい、安定感のある厚みとして3mm となりました。生産コストよりも機能を優先したつくりとなっています。
開発に至ったストーリー
弊社(有限会社山口製作所)は平素より金属加工業を営む町工場です。
社内に設計、板金、溶接、塗装部門を備え、一品物から量産物まで、業界もテレビから舞台、高級アパレルブランド什器やオブジェなど幅広くご対応させて頂いておりますが、ある日キャンプ好きな吉川市役所の職員さんより「キャンプ道具をつくってみてはどうか」というお題を頂きました。
とはいえ全くの無知からのスタートでしたので一から調べてみることに。
どのようなキャンプ道具があるのか、金属が相応しい道具はあるのかなど、様々思案している過程で意欲的に取り組めそうな「焚火台」という魅力的な分野に辿り着いた次第です。
それからは、どのような仕組みで燃焼させるのが良いのか、設計しては燃焼実験を繰り返しました。幸いにも社内にキャンプ好きなスタッフが数名在籍しておりまして、楽しく実験に取り組むことができました。
設計者が機械設計とプロダクトデザインを兼任しているのも特徴です。
製造工程を把握した上で適切な厚みや加工を選択し、二次燃焼や煙突効果を最大化する、かつ見た目にも美しい設計を心掛けました。
灯す、眺める、味わう。
二次燃焼の焚火台「HIBACHI」を、ご愛用いただけましたら幸いです。
製品名 |
HIBACHI |
素材 |
ステンレス |
仕上げ |
ブラスト加工 |
寸法 |
約W185×D160×H278mm |
重量 |
約1.8kg |
価格 |
78,000円+税 |
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社名 |
有限会社山口製作所 |
所在地 |
〒342-0043 埼玉県吉川市小松川667-2 |
TEL |
048-983-0390 |
FAX |
048-983-0392 |
MAIL |
info@yamaguchiseisakusho.jp |
経営理念 |
お客様に喜ばれるものづくりに徹し、社会に貢献する。 |